今村遼佑×光島貴之〈感覚の果て〉

会場:アトリエみつしま Sawa-Tadori
会期:2023年2月18日(土) − 3月19日(日)
主催・企画:アトリエみつしま

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日常のささやかな気づきを手がかりに、事柄を削ぎ落とすなかで抽出されたモチーフを精緻に構成する作品を多く手がけてきた今村遼佑と、視覚以外の感覚で日常を捉え、触覚・聴覚などの断片的なエピソードを組み合わせることで出来事を再現する作品を手がける光島貴之とによる展覧会。
本展に先駆け、今村と光島は2022年より半年間に渡って定期的にミーティングを行い、お互いが⽇常の中で気になる感覚の交換を試みた。ある時は大徳寺の石庭を前にしながら鳥のさえずりを聞き、またある時はそれぞれの記憶の中の感覚について話し合うなど、感覚を主題とした交流を幾度となく重ねた。
両者には晴眼者/視覚障害者という特性の違いがあるが、本展では美術作家としてのスタンスや一個人としての生活の中から生じた感覚の違いにも注目し、そこから⽣まれる新たな表現の可能性を探った。