春の引っ越し

2013
沈丁花
photographed by Mari Tanabe

美術館の地下のスペースと二階物置とを使った展示。会期中、毎朝開館直前に地下室に置いてあった沈丁花の鉢植えを二階物置へと運び込む。地下室には沈丁花があった痕跡としての匂いが残り、二階スペースには物置の扉の隙間より匂いが漏れ出す。閉館後に再び地下へと戻される。観客が沈丁花本体を目にすることはない。
この展覧会は3月下旬に行われ、ちょうど沈丁花の開花時期と重なっており、街なかでも所々で沈丁花の香りが漂っていた。

展覧会「HOME PARTY」(みずのき美術館/京都)